森永おくち研究所


だ液とは

だ液は左右3対のだ液腺(耳下腺・顎下腺・舌下線)といくつかの小だ液腺から口腔へ分泌されます。成人では一日平均1~1.5ℓ分泌され、わたしたちは食事や睡眠時も含め約600回このだ液を嚥下し常に口腔内を浸潤させています。


だ液の働き

だ液には粘膜保護・自浄・水分平衡・潤滑・緩衝・抗菌・消化・組織修復・再石灰化・口臭抑制、さらには発ガン予防などの作用もあり、わたしたちの身体の健康を保つために欠かすことが出来ません。ストレスや加齢変化、疾病により唾液分泌が減少すると、う蝕や歯周病に罹患しやすくなるばかりでなく、口臭・発音障害をきたし、さらには嚥下・咀嚼・味覚異常のため食事が困難となります。また高齢者ではグラム陰性桿菌の残留による不顕性肺炎を誘発するなど全身へも影響が波及することが知られています。


だ液を出すためには

日常生活の中で、だ液量に大きな影響を与えるのが、食事であり、「よく噛むこと」です。規則正しい生活とバランスの良い食事をよく噛んで食べるようにすることは大変重要です。

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