森永おくち研究所
● おくちの事情

むし歯になったことがない人のお悩み

都内在住のSさんは、むし歯になったことがありません。 それならば歯医者さんには無縁と思えますが、意外にもおくちの事情を抱えていました。


Sさんのお悩み

大人の歯に生え変わってから虫歯になったことがなく、20代も後半になって初めて歯が痛くなる、という体験をしました。。 むし歯になったことがないものだから、かれこれ15年以上、歯医者さんにはお世話になっておらず、久しぶりに歯医者さんにいきました。
そしたらなんと、その原因は虫歯ではなく、親知らずの周りの化膿!!! その後、親知らずを抜いてもらい、炎症止めをもらいことなきを得たのですが、 歯科衛生士さんからは、おそらく歯が強いので虫歯になることはないと思うけど、 年をとったときに、歯茎が緩んで歯が抜けるリスクはあるよ。と言われました。。 そんな私は、どうしたら良いのでしょうか。。。


歯医者の先生、教えてください!

親知らずの抜歯をきっかけに歯医者に何年かぶりに行く、という人は多いのではないでしょうか。口の中の病気は、大きくはむし歯と歯周病の2つに分かれます。お口の中の歯垢に潜む細菌が原因になる点は同じですが、それぞれ異なる細菌が原因となります。そのため、むし歯と歯周病は同時にかかることもあれば、どちらか一方だけかかるということもあります。歯磨き習慣が定着してない人では、年齢が進むにつれ、歯石の沈着や歯肉からの出血がみられるようになり、歯周病にかかりやすくなります。そのため、歯磨きはむし歯予防のためだけにするのではなく、歯周病予防を意識することも大切です。



丁寧に磨いているつもりでも…?意外と多い歯磨き下手さん

本人は時間をかけて念入りにブラッシングできているつもりでも、実は大事なところが磨けていないパターン、かなり多いです。定期健診に通って、自分の歯磨きのクセを知りましょう!意外に知らないのが、歯ブラシのヘッドの大きさや硬さが自分の口に合っているのか、歯ブラシの交換のタイミングなどについてです。定期的に歯科医院を受診することで、歯科衛生士さんから適切なアドバイスを受けるようにしましょう。


日本人はフロス嫌い?!

歯磨きでとりきれない汚れはデンタルフロスを活用して取り除くことをおすすめします!海外に比べ、日本人のフロス使用率は低いといわれています。また、デンタルフロスと歯間ブラシの使い分けについても知らない人が多いようです。歯間ブラシは、歯茎が下がり歯間に三角形の隙間のある人にとって効果的であり、一方デンタルフロスは歯ブラシの届きにくい歯と歯の間を効果的に清掃するためのものなのです。



むし歯じゃなくても歯医者に行きましょう

むし歯が全然できないからといって歯医者にいかないでいると、将来むし歯や歯周病にかかる可能性が高いといえます。とくに年齢が進むにつれて、歯周病の罹患率は高くなり、20代から30代で約30%の人が歯周病にかかっています。そして、歯周病の増悪因子には、糖尿病、喫煙、不規則な食習慣、ストレスなどがあげられますが、歯肉を健康な状態に保つことが何よりも重要です。そのためには、定期的に歯科医院を受診し、歯石の除去や歯面清掃などのプロフェッショナルケアを受けることが大切です。

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